
家庭内暴力が起きる家庭で、親が一番追い詰められる瞬間
「もう限界です」
家庭内暴力の相談で、保護者の方が必ずと言っていいほど口にされる言葉です。
怒鳴られる、物を壊される、手が出る。
止めようとすればするほど、事態は悪化していく。
それでも「親だから」「家族だから」と、
家庭の中だけで何とかしようとしてしまう。
この「頑張り続ける状態」こそが、親御さんを一番追い詰めます。
「しつけ」や「甘やかし」の問題ではありません
家庭内暴力が起きると、
「しつけが悪いのでは」
「甘やかした結果では」
と言われることがあります。
しかし、実際の相談現場では、
むしろ真面目で、一生懸命向き合ってきた親御さんほど追い詰められている
ケースが多いのが現実です。
特に、発達障害の特性を持つお子さんの場合、
言葉で諭す、約束させる、反省させるといった対応が、
うまく機能しないことがあります。
発達障害の特性が、暴力という形で表れること
発達障害のある子どもは、
- 衝動を抑えることが苦手
- 感情の切り替えができない
- 言葉で自分の状態を説明できない
といった特性を持つことがあります。
本人の中では「苦しい」「どうしていいかわからない」状態が続いていても、
それをうまく外に出せない。
その結果、一番近くにいる家族に向かって、
感情が爆発してしまうことがあります。
これは「わざと」でも「反抗」でもありません。

家庭の中だけで解決しようとすると起きること
家庭内で何とかしようとすればするほど、
- 親は常に緊張状態になる
- 子どもは「理解されない」感覚を強める
- 関係が固定化し、逃げ場がなくなる
という悪循環に入っていきます。
「今日こそ落ち着いてほしい」
「明日こそ話が通じてほしい」
そう願いながら日々を過ごすこと自体が、
親御さんの心と体を少しずつ削っていきます。
第三者が入る意味は「親が楽になること」
私たちが相談を受ける中で感じるのは、
家庭内暴力の解決に必要なのは、
親の頑張りではない
ということです。
第三者が関わることで、
- 親子の距離が一度リセットされる
- 子どもが「家庭とは違う関係性」を経験できる
- 親が安全に休める時間が生まれる
この「余白」が、回復のきっかけになります。

同じような相談は少なくありません
家庭内暴力や発達障害の問題は、
決して特別な家庭だけに起きているものではありません。
「もう限界だ」と感じたときは、
それ以上、一人で抱え込まなくていいサイン
でもあります。
同じような状況でご相談いただくご家庭は、実際に多くあります。