トップコラム一覧不登校は“親子の関係性の結果”——でも、それは“やり直せる”という希望でもある

不登校は“親子の関係性の結果”——でも、それは“やり直せる”という希望でもある

「どうしてうちの子だけが学校に行けないのか」
「もっと厳しくした方がいいのか、それとも見守るべきなのか…」
不登校の子どもを前に、親として何が正しいのか分からなくなる——それは多くのご家庭で起きている現実です。

私たちフリースクールLeadには、毎月多くの相談が寄せられます。

「家庭内で暴言や暴力が止まらない」
「昼夜逆転してゲームばかり」
「どう接しても親の声が届かない」

その多くが、「もう限界です」「助けてください」という悲痛な声です。

本記事では、子どもが不登校になってしまう理由や原因がどこからきているのかについてご説明します。

.不登校は“心の防衛反応”。子どもは壊れないために止まっている。

不登校は“逃げ”でも“怠け”でもありません。
心が壊れることを防ぐために、子ども自身が最後の力を振り絞って出した「SOS」なのです。

 

児童精神科医・佐々木正美先生は、「子どもは、安心できる人との関係の中でしか、成長できない」と語っています。
つまり、学校に行けないのは、単に“勉強が嫌”なのではなく、人との関係性において傷ついていたり、恐れや不安を抱えていたりする場合が多いのです。

そしてその“人間関係の基盤”とは、言うまでもなく家庭です。

不登校とは、子どもが親との関係に“安心”を見出せなくなったとき、最初に現れるサインなのです。

2.子どもを変えようとするほど、親子はすれ違う

Leadの顧問・伊藤幸弘先生は、不登校や家庭内暴力の支援を40年以上続け、1万人以上の子どもと向き合ってきました。
その中で、最も大切にしている視点があります。

それは、子どもを変えようとする前に、親自身が“立ち止まる”こと」。

多くの親御さんは、「この子をなんとかしなければ」と思います。
けれど実際は、その“なんとかしよう”とする姿勢が、子どもをより追い詰めてしまっていることがあるのです。

「口を出せば反発され、見守れば不安になり、距離を取れば「放っておかれた」と感じられる」

これは、親の愛情が足りないからでも、育て方が間違っていたからでもありません。

”親子が限界を迎えている”という事実なのです。

3.「一度離れる」ことでしか見えないものがある

ここで、親子の関係を“根本から整え直す”必要が出てきます。
そのためには、時に、一緒にいることを手放すことも大切です。

Leadの寮では、子どもたちが親の期待や視線から一度離れ、自分のペースで“安心”を取り戻す時間を過ごします。
そこでは、生活リズムを整え、小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ自己肯定感を取り戻していきます。

一方で、親御さんには伊藤先生による個別の面談や家庭サポートを通じて、

「これまでの関わりをどう変えていけるか」
「どこにすれ違いがあったのか」

を、一緒に考えていただきます。

私たちが目指しているのは、“Leadで過ごして終わり”ではなく、
“家庭に戻ったあとも、親子が再スタートを切れる関係”をつくることです。

4.親の関わりは「薬」にも「毒」にもなる

子どもは、“親の関わり方”によって、大きく変わります。

それは逆に言えば、親の関わり方が、子どもを苦しめることもあるということです。

「うちの子に原因がある」と思っていたご家庭が、
Leadで「親子の関係」を見つめ直した結果、
子どもが数ヶ月で見違えるように変化していった——そんな事例は数え切れません。

最後に:壊れる前に、一度立ち止まってほしい

子どもは、信頼できる人の存在を必要としています。

けれど、それが家庭の中で築けないまま思春期を迎えると、暴言や暴力という形でしかSOSを出せなくなることがあります。

でも、間に合います。
Leadは、その“立ち直りのきっかけ”を提供する場所です。

今、何をしても変わらない——そう感じているなら、
それはきっと、「親子の関係性」そのものを見直すタイミングなのかもしれません。

【Leadでは】

• 寮生活を通じて生活リズム・自信・安心感を回復 

• 学力の遅れにも対応できる“学習塾水準”の個別支援

• 伊藤先生による保護者向け個別相談・家庭再生支援

「このままではいけない」と思っているなら、Leadに一度ご相談ください。
きっと、やり直せる道があります。

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