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美術「螺鈿細工」

本日は寮生の学校の課題である「螺鈿調・めいめい皿のデザイン」をみんなで行いました。
職員も螺鈿細工という伝統工芸を知らなかったので、まずは「螺鈿とは何ぞや?」ということについて学びました。

 

螺鈿(らでん)とは…
伝統工芸である漆工芸品の加飾法の一つ。
貝殻の内側に真珠層と呼ぶ光沢を帯びた虹色の部分があり、それを板状にして文様に切り出し、漆地や木地などの器物の彫刻が施された面にはめ込んでいく技法、またはその技法を用いて作られた工芸品を指す。
螺鈿は漆器や帯などによく使われており、はめ込んだ後の貝に更に彫刻を施す場合もある。 厚貝法、薄貝法、蒔貝法、割貝法や裏彩色など、技法が数十種類も存在する。 螺は主に螺旋状の貝のことで、鈿は飾ったり散りばめたりすることを意味している。
また、貝の裏面に金箔や銀箔を裏付けしたり着色したりしたものを使用した螺鈿を、色底螺鈿と呼ぶ。
螺鈿の貝には厚貝と薄貝があり、厚貝は乳白色で真珠のような光沢があるが、薄貝はその膜により青や赤の色の変化がある。歴史的には厚貝が最初だったが薄貝により青い色が出るようになってからは、螺鈿といえば青貝ともいわれるようになった。

〈参考〉
粋IKI‐今日よりちょっと粋な明日を‐

螺細(らでん)の美しさとその魅力|歴史・技法・貝の種類もチェック

 

知識としてどういうものか知ることはできましたが実際に螺鈿細工がどのように作られているのか知るためYouTubeで動画を視聴しました。
漆を塗り、キラキラと輝く螺鈿を丁寧に貼り付け、模様を作っていく様はまさに職人技。細かい手作業に寮生も驚いています。また、何度も漆を塗って手間をかけることでより美しいものを作ろうとする思いが伝わってきました。何事においても丁寧に心を込めて向き合うことが大切なのだと感じました。

 

〈視聴動画〉
螺鈿【京都 嵯峨野】漆黒に散りばめらた七色の貝!艶やかに光る1300年の美| artisan|Rainbow-colored shells scattered across jet black

 

座学後は、実際に螺鈿調でお皿のデザインを考えていきます。
作品のテーマが「動物と自然」なので、まずは何の動物や自然を描くのか考えてから進めています。桜や空、海とみんないろいろな景色を想像し、どの動物が合うの 考えたり調べたりしています。

絵は切り絵風に描くのでいつもと絵のかき方が違い戸惑っていました。自分の描きたいものを調べ、一生懸命取り組んでいます。
どういう風に描いたらうまくいくのか考えながら作品を作り上げることは寮生にとって良い刺激になったのではないでしょうか。
感性の部分が苦手だった寮生も「こういうことがしたいな」と職員と相談しながら進められています。少しずつ自分の考えを表現する力が身についてきているようです♪
今後も日本の伝統工芸について知る機会を作っていきたいですね。

〈寮生の作品〉

H・T君「雲と白鳥」

S・N君「タコと海」

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